実は、私、夫婦喧嘩できることを羨ましく思っていた時期があります。なぜなら、夫婦喧嘩もできないほど、夫に対して遠慮していたから。
夫婦喧嘩できることは、ある意味いいことです。しっかり本音で向き合えているということ。
しかし、行きすぎるとどうでしょう?自分の気晴らしのために暴言を吐いたり、相手を傷つけることを言う。そんな夫婦喧嘩はよくありません。
夫婦喧嘩が子供にどのような影響を与えるのか?かわいい我が子を守るためにできること、一緒に考えてみましょう!
目次
夫婦喧嘩が子供の脳を傷つけている!?
行き過ぎた夫婦喧嘩や暴言は、子供の心や脳にダメージを与えることが、最新の研究でわかってきました。
その現象は脳の一部が萎縮するというもの。夫婦喧嘩による暴言に接して育った子供は、やがて、心のバランスを崩し、感情がコントロールできなくなります。
怒りや不安を感じやすくなるの上、記憶力や学習能力も低下するのです。
では、どうしたら良いのでしょうか?
夫婦喧嘩が子供に与える影響とは
夫婦喧嘩によって子供に与える影響には次のようなものがあります。
- 情緒不安定、大人の顔色を伺うようになる
- 自己肯定感の低下
- 人間関係の構築ができなくなる
情緒不安定、大人の顔色を見る
夫婦喧嘩が絶えないと、情緒不安定になったり、大人の顔色を伺う子に育ちます。なぜなら、先ほどもお伝えした通り、夫婦喧嘩に接して育った子供の脳は萎縮し、怒りや不安を感じやすくなるからです。
暴言以外にも、夫婦喧嘩してお互いを無視するような態度をとることでも、自分がなんとかしないといけない、でもできないとなった時に無力さを感じ、大人の顔色を伺ったり、将来、自己否定に繋がることも。
自己肯定感の低下
夫婦喧嘩を見て育った子供は、夫婦喧嘩の原因は自分のせいだと思ってしまいます。そして、そのことで自分の無力さを感じ、結果として自己否定につながります。
自己肯定感とは、、、「自分は大切な存在である」という心の状態
まずは、夫婦喧嘩が子供に与える影響を知って、改善に向けて行動すること。誰だって子供はかわいい。良い子に育って欲しいと、親なら誰もが思っているでしょう。
子供が将来苦しまないためにも、夫婦喧嘩はできるだけ避けたいもの。
では、夫婦喧嘩を減らすために、どんなことができるでしょうか?
夫婦喧嘩を減らすには
- 主語は「あなた」から「私」に、、、アイメッセージを使う
- 決めつけでものを言わない
- 大事な話は場所を変えて
主語は「あなた」から「私に、、、アイメッセージを使う
まず、主語を「あなた」から「私」に変えましょう。これは心理学で使われているテクニック。
例えば「ねえ、ちょっとゴミを捨ててきて」と夫に言ったとします。人は命令されるのを嫌うので、このような言い方だと、素直に手伝おうとは思えません。
これを、主語を私に変えることで聞こえ方が全く変わります。「ねえ、ゴミを捨ててきてくれるとすごく助かるんだけど。」と、自分の感情を伝えるようにします。
あなたがゴミを捨ててきてくれることによって、私は助かる。
このように、私の感情を伝えます。これをアイメッセージと言います。
アイメッセージは、事実のみを伝えるため、相手の行動を変えることを、相手自身の責任で行わせることができます。
反対に、主語が「あなた」の場合、ユーメッセージと言って、相手の考え方を破壊するような影響を与えることが多く、相手を強く責めるような話し方になります。避難、説教、評価、支持などはユーメッセージ。
決めつけでものを言わない
言ってはいけない言葉、、、「いつも」「どうせ」「でも」「だって」
この言葉を使われると相手は責められていると感じます。責められていると感じた相手は、どんどん話をしたくなくなります。
たとえば、「どうせ、〇〇なんでしょ。」「いつもあなたはそうよ。」など。そうならないように、まずは相手の話をしっかり聞くことが大事。
大事な話は場所を変えて
子供の前では、夫婦喧嘩をしてはいけません。子供は両親が仲良くして欲しいと思っています。
ですから、どれだけ腹がたつことがあっても子供の前では喧嘩しない。ましてや込み入った話などは、当然子供に聞かせるべきではありません。
お互いが冷静になるという意味でも、話し合いは場所を変えて。日常の延長になることを防ぐため、自宅ではなく、カフェや公園など、日常から離れた場所で話し合いましょう。
それでも子供の前で夫婦喧嘩してしまったら、、、
親だって人間ですから、当然、間違いや失敗も起こします。気をつけていても、子供の前で夫婦喧嘩してしまったら、次の3つのポイントを意識して、子供に安心感を与えてあげましょう。
- なぜ喧嘩していたのか伝える
- その上で、あなたのせいではなことを伝える
- 必ず仲直りする
なぜ喧嘩していたのか伝える
たとえ小さな子供でも、しっかりと本当のことを話すことが大事。言葉はわからなくても、親の真摯な姿勢は伝わります。
まだ小さくてわからないからといって、うやむやにしないこと。
あなたのせいではないことを伝える
子供にとって、親の喧嘩は、自分のせいだと思ってしまいます。そのことが、将来、自己肯定感の低下に繋がります。
自分はダメな人間だと思ったり、自分を大事にできなくなってしまうのです。そうならないためにも、決してあなたが原因で喧嘩になったのではないことを、しっかりと伝えましょう。
必ず仲直りする
たとえ子供の前で夫婦喧嘩をしてしまったとしても、仲直りする姿を見せることが大事。親が仲直りする姿を見せることは、子供の人間関係構築にも役立ちます。
子供は親のことを見ています。喧嘩してもまた仲良しも戻れることを、その姿を見せることで伝えましょう。そのことが、子供に安心感を与えます。
そして、今後、子供同士が喧嘩した場合でも、仲直りできる子に育ちます。
まとめ
夫婦喧嘩が将来子供に与える影響は大きい。そのリスクは、子供が不安や怒りを感じやすくなり、記憶力、学習能力の低下にも繋がります。
大事な子供を守るためにも、夫婦喧嘩は避けたいもの。夫婦喧嘩を減らすためには、
- 主語は「あなた」から「私」に、、、アイメッセージを使う
- 決めつけでものを言わない
- 大事な話は場所を変えて
を意識することが大事。
もし、喧嘩してしまっても、喧嘩の原因、あなたのせいではないことを伝え、仲直りする姿を見せることで、子供に安心感を与えてあげましょう。
今日も最後までおつきあいいただきありがとうございます。