産後クライシスでイライラして夫が受け入れらない。このままの状態が続いたら、離婚もあり得るかも。
そんなことを思っているあなた。
産後クライシスを理由に離婚はできるのでしょうか?慰謝料はもらえる?産後クライシスで一時的に離婚熱が高まって、早まって決断したら後悔したというケースも。
産後クライシスで離婚したら後悔する理由とは?
うっかり離婚を決断してあとで後悔することがないための考え方をお伝えします!
目次
産後クライシスは離婚の理由になる?
産後クライシスはなぜ起こる?産後クライシスと離婚の関係とは
産後クライシスを理由に離婚はできるのでしょうか?
答えはNOです。
産後クライシスだけでは離婚の理由にはなりません。どちらかに結婚を続けられないほどの決定的な理由がない限り離婚の理由にはならないのです。
産後クライシスの主な原因は、以下のようなことがあげられます。
- ホルモンバランスの変化
- 産後の急激な環境の変化
- 夫の育児参加への意識
- 夫婦のコミュニケーション不足
産後の女性は子供を育てるためのホルモンが優位になります。また、出産という命がけの行為によって、心身ともに疲れ切っています。
その他、大きく環境が変化することによって、一時的に感情のコントロールができない状態に。訳もわからずイライラしたり、急に涙が出たりして、身近な夫にあたってしまう。
夫は産後の女性の身体が変化するのを知らないために、妻が変わってしまったと困惑します。原因がわからないまま日々を過ごすことで、お互いに小さな不満が積み重なり、気づいた時にはお互いが我慢のできない状態に。
このような時期に、夫が浮気をしていた、DVがあった、などであれば、離婚の理由にもなり得ます。ただし、決定的な証拠が必要です。
産後クライシスで離婚、慰謝料はもらえる?
先ほどもお伝えした通り、産後クライシスだけでは離婚の理由にはなりません。ただし、夫が浮気をしていた、DVがあったなど、結婚を続けられない決定的な理由があれば話は別です。
不貞行為があったことがわかる写真、一人の女性と関係を続けていることがわかるラインや手紙などの証拠があれば慰謝料の請求はできます。
しかし、慰謝料と言っても一生生活に困らないほどの額がもらえるのは期待できません。もらえたとしても50万から100万といったところでしょうか?
産後クライシスで離婚をおすすめしない理由
そうは言っても、産後クライシスを理由に離婚することは私はおすすめしません。なぜなら、産後クライシスは一時的なものなので、症状がおさまった時には、以前のあなたに戻っているからです。
そうなったら、一時的な感情で離婚したことを後悔することになります。
また、女性が子供を育てながら一人で生きていくのは、本当に大変です。(経験者は語る、、、笑)少し前と比べて、育児をしながら仕事をする女性への理解や制度が充実してきたものの、まだまだ社会は厳しいのが現実。
まずは、夫婦で話し合って、お互い譲歩できるところがないか考える。産後の女性の身体の変化について夫に理解してもらえるように伝える。夫に育児参加への協力をお願いする。
仮に今離婚を考えていたとしても、できることをやってからでも遅くはないと思いませんか?離婚を決断する前に、もう一度お互いの関係を見つめなおしましょう。
産後クライシスを乗り越えるには
では、どのようにして産後クライシスを乗り越えればいいでしょうか?
- 一番大事なのは夫婦で話し合うこと
- お互い思いやりを忘れない
- 家事は手抜きしてもいい!と自分に許可を出す
やはり、一番大事なのは、夫婦で話し合うこと。やってほしいこと、ほしくないことをハッキリ伝える。男性は女性と違って察することが苦手です。いくら夫婦といえども言わなくてもわかる、なんてことはありません。
夫婦だからこそ、ハッキリと伝える。育児なんかは特にそうです。これをやってほしい、あれをお願い、と具体的に伝えること。ただし、やってくれたことに対して文句は言わないこと。男性がやる気を失う結果につながります。
そして、お互いに思いやりを持って接すること。私の方が辛いなどと、比較して物事を考えない。夫婦どちらかだけ大変ということはありません。妻は妻で、夫は夫でそれぞれに大変さを抱えています。
完璧主義の女性は産後クライシスになりやすい傾向にあります。辛い時は家事を手抜きしてもいい!と自分に許可を与えましょう。
家事と育児で両方を完璧にこなすのはいくら器用な人でも難しい。辛い時は頑張りすぎないで!近くに助けてくれる人がいない場合は、家事代行や、産後ヘルパーさんを上手に利用して。
それでも夫に離婚を切り出された場合は
結婚を続けていけないほどの理由があるのかどうか、しっかり夫婦で話し合うことです。感情的にならず、冷静に。
もしも、浮気やDVがあった場合、慰謝料をもらうには証拠が必要です。いやらしい話ですが、夫に気づかれないように証拠を集めましょう。
子供を育てていくためには、養育費も必要です。離婚となった場合は、養育費を払うのは父親としての義務ですので、毎月いくら必要か提示しましょう。
ただし、養育費を途中で払わなくなるケースは多いので、離婚する場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることで、給料の差し押さえができます。話し合いで解決できない場合は、調停をもし立てることも視野に入れて。
仕事も前もって探しておくのが良いでしょう。調停を申し立てた場合、どのように仕事をして子供を育てていくのか聞かれます。
どうしても離婚を回避できない場合には、あなたと子供がしっかり生活していけるように事前準備することが必要です。
まとめ
産後クライシスは離婚の直接的な理由にはなりません。ただし、結婚を続けていけない決定的な理由があった場合、話は別。
産後クライシスは産後0〜2年くらいで症状は改善されます。離婚を考えるのは、産後クライシスの最中ではなく、症状が落ち着いて、冷静に考えられるようになってからでも遅くない。なぜなら、産後クライシスがきっかけで離婚した人は、後で後悔するケースが少なくないからです。
女性が離婚して一人で子供を育てていくにはリスクがあります。もしも、離婚を選択する場合は準備が必要。
産後クライシスは夫婦の在り方を見つめ直すきっかけでもあります。早急に結論を出さず、まずは夫婦で話し合いを。
今日も最後までおつきあいいただきありがとうございます。