妻は仕事ばかりで育児に協力的でない夫へイライラや不満を募らせる。夫は、仕事で疲れた体にムチうって家事を手伝っても、ダメ出しばかりでイライラする妻をこれ以上怒らせないように見ないフリ。
産後クライシスは夫婦仲にダメージを与えます。好きで結婚したのになぜこんなことになってしまうのか。
産後クライシスは女性の問題ではなく、男性にも深く関わる問題です。ママの影に隠れて、実はパパの心も傷みはじめています。
男性は女性と違い、イライラや不満を誰かに話すことでは発散しません。男性は一人で我慢します。その我慢の限界を超えたとき、愛情を別の所に求めはじめます。それが仕事なのか、浮気なのか、、、!?
産後のパパのこと、一緒に考えてみましょう。
目次
産後クライシスは夫もうつになりやすい
産後クライシスは夫婦の問題
出産後は、ママだけでなく、パパもうつになりやすいという海外のデータがあります。ママのホルモンのバランスによる感情の変化はすでにお伝えしている通りですが、産後はパパも辛いんです。
職場では上司から認められず、家庭では妻から認められず、、、
不器用なりに頑張っているのに褒められない。男性は黙って我慢する傾向が強いので、女性と違って愚痴や文句をいちいち言うことでストレスを発散できません。
あなたにも心当たりはありませんか?
食後の食器をパパが洗ってくれたのに、洗い方が雑、とか、シンクがビチャビチャとか、やってもらったことに対して素直にありがとうと言えない。
ママも産後クライシスで辛いのですが、それを見ていても何もできないパパだって辛いんです。そして、ママと子供のために何かしたいと思っていても、男性は女性のようにいくつものことを同時にこなせない。
産後クライシスになりやすい完璧を求めるママにとっては、パパが手伝ってくれることが自分と同じようにできないことにイライラします。
パパはそんなママの重圧に耐えきれず、家事や育児を手伝うことを諦めてしまうことが、ママからすれば家事、育児に協力的でないと見えてしまう。
このように、産後クライシスはママだけでなくパパににとっても辛い問題なのです。
産後の夫と妻のすれ違い
産後、夫婦のすれ違いはなぜ起こるのでしょうか?夫婦それぞれの立場に立って考えて見ましょう。
妻の言い分
- 夫が仕事で忙しく育児に協力的になってくれない
- 家事も育児も一人でこなし自分の時間がない
- 夜中の授乳でいつも睡眠不足
妻の立場からすると、これらのことがイライラの引き金となります。一方、パパはどうでしょうか?
夫の言い分
- 働き盛りで仕事が忙しい
- 妻のため、子供のため頑張っているが、理解されない
- 休みの日は家庭サービスで一人でゆっくりできる時間がない
よく見てみると、お互い同じ悩みを持っていることに気づきませんか?
ママは子育てと家事を一手に背負って一人で頑張っていると思っている。パパは家族のために仕事でうまくいかないことがあっても家庭に持ち込まず一人で頑張っていると思っている。
パパもママも、自分一人で頑張っている。たまには一人の時間が欲しい!と思っているんです!!
夫婦どちらも頑張っている。そのことがお互いに理解できないとき、夫婦のすれ違いが起こります。これらのことは、お互いの気持ちをハッキリ伝えることで改善できます。
どちらか一方が黙ってしまったり、諦めてしまってはいけません。
産後、夫が浮気に走るのはなぜ?夫の浮気を防ぐには
産前産後、パパが浮気するのはよくある話です。赤ちゃんを産み、育てるために、ホルモンが変化することによって、ママの性欲がなくなるのは女性の本能なのですが、そのことを知らないパパは、ママを誘って断られると、拒絶されたと思い込む。
また、赤ちゃんのお世話が中心になるママに、寂しさを感じるパパも少なくありません。
実際、私の夫もそうでした。離婚するときはじめて出産後の私のことをこんな風に言いました。「子供、子供になって寂しかった。」と。
そうして、寂しさをうめるために、近くにいる女性に走ったり、ちょっと優しくされるとコロっと気持ちが傾いてしまうのです。
では、産後のパパの寂しさをうめるためにはどうしたらいいでしょうか?
コミュニケーションを密にする
お互いに言いたいこと、伝えてますか?親しき仲にも礼儀ありと言うように、相手を思いやる気持ちを持ちつつ、言いたいことは伝える。
例えば、パパに触れられるのもイヤなとき。「ごめんね。授乳の期間が終わったら、またできる(SEX)と思うから、それまで待ってて。」と伝える。
「もうっ!触らんといてっ(怒)」なんて言ってしまえば、一瞬で夫婦の仲は冷え込みます。男性は理屈で物事を考えるので、いきなり怒られても意味がわかりません。なぜ、そうなのかを伝えること。うまく言葉を選びましょう。
男性と女性のストレス発散方法の違いを知る
男性と女性ではストレスの発散方法が違います。誰かに話して共感してもらうことでスッキリする女性に対し、男性は一人の時間を味わうことでストレスを解消するのです。
ストレス発散、ママ編
ママがストレスを解消するために話を聞いて欲しいのであれば、あなたと同じ女性に聞いてもらうか、パパに聞いてもらうのであれば「話をただ聞いてくれるだけでいい」ことを伝えること。
男性は、問題解決思考なので、話を聞いたら解決することが当たり前と思っています。女性が男性に話を聞いてもらってイライラするのは、このことを知らないから。
女性からすればただ聞いて欲しいだけの話に解決策をだされたら「解決してくれなんて言ってへんやん!」となるのです。
ストレス発散、パパ編
ママが話を聞いてもらうだけでスッキリするのに対し、パパは一人で何も考えずに過ごすことがストレス発散になります。
仕事の悩みやパパ自身のことに対してママは話して欲しい(共有してほしい)と思っています。でも、パパはぼんやりすることで頭の中を整理するため、悩みを聞き出そうとするのはNG。
悩み事があるとき、ストレスを抱えているときは、女性はそばにいてニコニコ笑っていることが男性にとっての癒し。
パパも褒められたい
最近パパのこと、褒めてあげたのはいつですか?
もし、ここ最近でパパのことけなしてばかりだったら要注意。仕事で疲れている上に休みの日は家庭サービス、ママと同様、パパだってがんばっています。
パパも褒められたい!仕事も育児もダメ出しばかりでやる気がおこるはずがありません。何か手伝ってくれたら「ありがとう。助かるよ。」と伝えましょう。
まとめ
産後クライシスで辛いのはママだけではありません。ママのイライラをどうにもできなくて、パパも疲れています。
男性と女性では同じように悩んでいても表現方法が違うだけ。夫婦仲を改善するには、お互いに自分のことばかり考えず、相手の気持ちになって歩み寄ることが大切。
パパはママの育児と家事の両立の大変さを、ママは外で仕事を頑張るパパの大変さを理解し、夫婦という名のチームとして、産後クライシスを乗り越えましょう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。