里帰り出産をきっかけに、夫婦の気持ちが離れてしまうことがあります。妻は、実家でのサポートの心地よさ、夫は独り身に戻ったような開放感で、つい夫婦の時間をおろそかにしがちに。
また、産後クライシスで夫婦仲が悪化し、冷却期間をとる別居を選択した場合、別居がもたらすメリット、デメリットはあるのでしょうか?
今日は、産後の別居がもたらす影響について考えてみましょう。
目次
産後クライシスはいつまで続く?
産後クライシスは、一般的に産後2〜3年の間に起こると言われています。
出産後、妻から夫への愛情が急激に下がり、そのことをきっかけに、夫婦仲が悪化する状況を招くという研究結果が発表されたのです。
また、産後クライシスを招いた結果、解決しないまま夫婦生活を続けることで、熟年離婚に繋がるとも言われています。
産後の女性について夫に理解がないと、夫から受けた心無い一言が、時が経てば経つほど心に深く刻まれるのです。
産後の夫婦仲が悪化した場合、その時に解決しておくことが、後々の良好な夫婦関係をもたらします。
産後クライシスを解決するために別居は必要か?
産後クライシスを解決するために、別居するという選択肢はあるのでしょうか?
別居がもたらす影響は様々ありますが、一概に悪いことだけとも言えません。どんな理由による別居なのかによっても、今後の夫婦生活への影響は変ります。
もし、一時的に離れて暮らすことで夫婦関係を見つめ直すきっかけとなる前向きな理由であれば、別居もひとつの選択肢と言えるでしょう。
しかし、離れて暮らすということは、一緒にいない分、コミュニケーションが希薄になります。その結果、物理的な距離が心の距離と比例する場合も。
あくまで、夫婦関係を良好に保つために必要な期間として捉えるならば、別居は有りと言えるでしょう。
しかし、今後離婚を望まないのであれば、別居はおすすめできません。
里帰り出産も、1〜2ヶ月を目処に自宅に戻ることをおすすめします。特に、夫婦で一緒に子育てをしたいと願うのであればなおさらです。
夫が父親としての自覚が持てるように、できることから育児に参加してもらいましょう。
産後クライシスを解決するための別居のメリット、デメリット
別居のメリット
別居のメリットとしては、お互いに距離をおくことで冷静になれること。話し合ってもなかなかうまくいかない、お互いに譲歩することができない場合など、一旦距離をおくことで、自分の言動、行動を見直すことができます。
また、相手の嫌な部分をみなくていいため、余計なイライラに惑わされることはなくなります。産後のホルモンのバランスの乱れが影響でイライラが増している場合、一定期間距離を置くことはひとつの方法とも言えますね。
一旦離れて一人で考えてみると、悪かったかな、言い過ぎたかな、という気持ちにもなりやすい。夫婦で言い合っている時は冷静になれなくても、一人になることで冷静な気持ちになれるのです。
一人なることで相手の大切さに気づけたり、素直になれたり、新たな解決策へと導かれるることも考えられます。
別居のデメリット
別居のデメリットは、夫が子育てに関心を持てなくなることです。特に初めての子育てだと、どんな風にして子供を育てるのか、一緒に子育てをしてみないとその大変さはわかりません。
別居の結果、夫の育児参加ができない状況を作ってしまうことになります。
また、夫が一人の生活で羽を伸ばしてしまうため、帰ってきたら家の仲がぐちゃぐちゃという状況も想像できます。
それに対して、寛容な気持ちで受け入れられるなら良いですが、大抵はそれが引き金となり、また夫婦関係にヒビが入ってしまいます。
まとめ
産後クライシスは、出産後2〜3年の間に起こる現象。その期間が過ぎれば、自然と回復するもの。ただし、その時に解決しておかないと、夫から受けた産後の心の傷が後々にまで響き熟年離婚に至るケースも。
産後クライシスを解決するための別居は、前向きな理由であれば検討の余地あり。しかし、別居期間が長引くことで、余計に夫婦仲を悪化させる場合もあるので注意が必要。
産後は、夫の父親としての自覚を育てるためにも、子育てを間近で見せることが大切。そして、できることからでいいので夫に育児参加を呼びかけること。
あなたの呼びかけ次第で夫の心は動かせますよ。
今日も、最後までおつきあいいただきありがとうございます。