産後が身体に色々な変化が現れます。それは、10ヶ月の間ママの身体を通して赤ちゃんに栄養をあげてきた上に、赤ちゃんが産まれたら母乳をあげることで更にママの身体から栄養が奪われます。
その上、子供を育てるため、ホルモンのバランスが大きく乱れる事によって、気分の移り変わりや感情に波があり不安定な状態に。
そのような状態を産後マタニティブルー(ズ)と呼びます。産後マタニティブルー(ズ)とは、いったい何が原因でいつまで続くものなのでしょうか?また、産後ブルーの不安感を解消する方法はあるのでしょうか?
目次
産後マタニティブルーとは
産後マタニティブルーを解消するには
完璧を目指さないこと
産後マタニティブルーになりやすいママは一人で全部頑張ってしまったり完璧に育児をこなしたいと思う気持ちが強い人が多いです。 初めての育児に戸惑ったりうまくできないのは当たり前。でも完璧を目指してしまうママはできないことに焦り、不安、苛立ちを覚えます。
そうならないためにも、上手に家事や育児の手を抜くことが必要です。一人で頑張らず周りの協力を求めましょう。
産後1ヶ月は休息をとること
産後の休息はしっかりと取ること。なぜなら、出産は体や心への負担も大きく、 あなたが思っている以上に疲れているからです 。
昔から産後1ヶ月経ってから床上げすると言われるように、産後一か月は十分体を休めるべき。
床上げとは、、、出産のあと、ママの身体が順調に回復して寝具を片付けること。
育児は長期戦。家族としてうまく稼働するにはママが元気でいることが重要だからです。子育てや家族と向き合うためにも十分な休息をとりましょう。
一人で悩まない
子育ての不安や問題を一人で抱え込まないこと。育児を経験したお母さんや、パパに悩みを共有して。すぐに解決できないことだったとしても、一人で悩むよりは誰かに共有することで気持ちが楽になります。
特に子供のことは不安になりやすいので、先輩ママや育児の経験者であるお母さんに相談しましょう。 子供に関する悩みは、成長や時間の経過とともに改善することも多いので、深く考え込まず、他のことを考えたり、気分転換をするなどして、悩みにフォーカスしすぎないことも大切です。
夫婦の時間を作る
コミニケーションが1日に30分以上取れている夫婦は夫婦仲が良いというデータがあります。子供が産まれると夫婦のコミュニケーションが減ってしまうことは多いので、意識して夫婦二人だけの時間を取ることが大切。
月に1回は恋人時代のように、二人で外食したり、たまには子供を預けて日帰り旅行などもいいですね。特に男性は、子供が産まれたことで、自分への愛情が減ったと勘違いする人もいるので、夫と向き合う時間は大切にしましょう。
産後マタニティーブルーの症状
マタニティブルーは、妊娠中や産後の女性に起こりやすく、情緒不安定な状態のことを言います。
なぜ、情緒不安定になるかというと、女性ホルモンの急激な変化に身体がついていけなくなるからです。
- わけもなく涙がでる
- 周りのちょっとした一言に傷づく
- イライラしたり悲しくなったり感情に波がある
- やる気が起きない
などの症状があれば注意が必要です。
産後マタニティブルーの原因
産後のマタニティブルーの原因はホルモンのバランスに関係すると言われています。感情に関わるセロトニンと女性の代表的なホルモン エストロゲンについてお話ししていきます。
産後マタニティブルーの原因「セロトニン」
セロトニンとは、脳内で働く伝達物質の一つで、精神の安定、感情や気分のコントロールに深く関わっています。
セロトニンが不足すると、脳の機能が低下したり、感情のコントロールがしにくくなります。そうなると、ストレス障害やうつ状態、睡眠障害などを引き起こす原因にもまります。
セロトニンには、不安やイライライを抑える働きがあるのですが、産後はセロトニンが減少するため、イライラしたり、不安になったりしやすくなるのです。
産後マタニティブルーの原因「エストロゲン」
代表的な女性ホルモンの一つにエストロゲンがあります。 エストロゲンには次の働きがあります。
- 肌や体の潤いを保つ
- 丸みを帯びた体を作る
- 女性の体全体の健康を守る
- 脳や自律神経に働きかけるため、女性の心身に影響を及ぼす
このエストロゲンが減少すると同時にセロトニンも減少することが、産後マタニティブルーに大いに関わっているんです。なぜなら、エストロゲンにはセロトニンを増やす働きがあるからです。
産後マタニティブルーはいつまで?
産後のマタニティブルーはいつまで続くのでしょうか?症状がどれくらい続くのか気になるところですが、、、
産後うつと違い、産後マタニティブルーは数日から約2週間ほどで落ち着きます。
産後うつとどう違う?
産後マタニティブルーは一時的な症状であることに対して、気分の落ち込みが1ヶ月以上続き、自然に治らない場合、産後うつの疑いが。
産後マタニティブルーは自然に解消できるものですが、産後うつの場合、適切な治療が必要なため、早めに地域の保健センターの保健師さんや出産した病院の助産師さんなどに相談するなどして、医師の紹介をしてもらいましょう。
▼こちらの記事では産後うつのチェックリストを掲載しています。▼
パパのマタニティブルー
実はパパにもあるマタニティブルー。女性に比べるとそれほど多くはありませんが、パパの様子の変化にも注意が必要です。
パパのマタニティブルーの症状には
- 家族を養っていかないといけないという、経済的な面での責任とプレッシャー
- 父親としての責任の重さ
- 子供が産まれたという新しい環境の変化への戸惑い
- 家事、育児を手伝おうとしてうまくいかないことへのイラだち
- 夫婦の時間が減ることによる寂しさ
などがあります。
▼出産後は子供にかかりっきりなって夫のことは二の次に、、、パパの寂しさにも気づいてあげましょう。▼
まとめ
産後の心と身体はあなたが思っている以上に疲れています。産後、十分な休息を取ることが、家族に向き合う気持ちの余裕につながります。
産後の情緒不安定には、産後マタニティブルー、産後うつなどありますが、両者の違いは、自然に治るものか、そうでないかの違い。
気分の落ち込みが長く続く場合、産後うつの疑いが。産後うつは産後マタニティブルーと違い、治療が必要なため早めに専門家に相談を。
実はパパにも起こる産後マタニティブルー。産後は子供のお世話に集中しがちですが、パパの様子の変化にも気づいてあげて。
今日も最後までおつきあいいただきありがとうございます。