産後クライシスを理由に離婚することはできるのでしょうか?
産後2〜3年の間に起こると言われている産後クライシス。この期間に離婚している夫婦はとても多いことをご存知ですか?
しかも、その多くは、離婚したことを後悔しています。
それは、なぜなのでしょうか?
産後クライシスが原因で離婚をした場合、なぜ、後悔する人があとをたたないのか?最悪、離婚した場合の慰謝料などはどうなるのか?
今回は、産後クライシスが原因で離婚の決断を早まらない方がいい理由と、離婚した方がいいケースについてお話しします。
目次
産後クライシスが原因で離婚、するべき?しないべき?
産後クライシスで離婚を決断しないほうがいい理由
産後クライシスは出産後、2〜3年の間に起こると言われています。ということは、ある一定の期間を過ぎれば、元の仲良し夫婦に戻れる可能性が高い訳です。
産後クライシスは、ずっと続くものではなく、徐々に回復していくため、いっときの感情だけで離婚を決断しては、必ずと言っていいほど後悔するのです。
ですから、最初にお伝えしておきますが、産後クライシスが原因で離婚を考えているのでしたら、おすすめできません。
産後は女性の体は、赤ちゃんをお腹の中で育てるモードから、出産して今度は自分の手で育てていくモードへと切り替わります。
その時に、お腹の赤ちゃんを育てるホルモンと、おっぱいを出すホルモンとが入れ替わるため、女性ホルモンのバランスが乱れます。
そうするとどのようなことが起こるのか?
赤ちゃんを産んだ女性は、赤ちゃんを守るために攻撃的になり、ちょっとしたことでイライラ、ピリピリするようになります。
赤ちゃんを守るための本能が働くので、制欲も減退するため、夫に触られるのも嫌と感じたり、夫そのものが嫌いと感じるようになるのです。
離婚を考えた方がいい場合
ですが、離婚を考えたいい方がケースもあります。それは、次のような現象がある場合です。
- 夫からDVを受けている
- 夫がモラハラである
- お金に関してルーズである
このような場合、産後クライシスを超えた領域で、夫婦にとって深刻な問題です。子供にも良い影響を与えませんので、あなたが苦痛に感じている場合、専門家に相談することをおすすめします。
しかし、お金に感することは話し合いで改善へ向かうことも可能ですので、あなたが離婚したくない場合は、納得のいくまで話し合うことが必要でしょう。
産後クライシスが原因で離婚した場合、慰謝料はもらえるのか?
では、産後クライシスは離婚の原因になるのでしょうか?
答えはNOです。産後クライシスだけでは離婚の原因にはなりません。したがって、慰謝料を請求するのは難しいでしょう。
では、慰謝料を請求できる場合とはどんな時か?次の記事で解説していますので、ぜひ、読んでみてください。↓
産後クライシスで離婚を回避するための解決法とは?
夫婦のコミュニケーションを見直す
まずは、夫婦でしっかりコミュニケーションを取りましょう。夫婦の仲がしっくりこないな、というあなたは、お互いに、言ったつもり、わかったつもりになっていることが考えられます。
特に男性は、女性のように察することが難しく、はっきり言わないとわかりません。
とかく女性は相手にどう思われているのか気にしがち。そのため、はっきりとものを言わない人が多いです。
どうしたいのか?自分の気持ちをはっきりと具体的に伝えた方が、男性にとってはストレスを感じません。
夫婦なのですから、遠慮は禁物です。嫌われることを恐れず、はっきりと伝えましょう。
専門家に相談する
夫婦のコミュニケーションを見直しても、なかなか改善されない場合、地域の保健センターや、出産した病院の助産師さんなどに相談してみるのも良いでしょう。
私も、産後は色々と保健師さんや、地域の子育て支援の先生などに相談に乗ってもらいましたが、とても親身になってくださいました。
女性は話を聞いてもらうだけでもスッキリして気持ちが切り替えられる場合もあるので、短に相談できる専門家を探しておくのも良いでしょう。
自分を大切にする時間を作る
出産後は、自分の時間が取れなくてイライラすることが多々あります。
たまには、パパやおばあちゃんに子供を預けて、一人の時間を満喫しましょう。1時間でも1人になることでスッキリします。
髪の毛を切りに行ったり、マッサージを受けたり、それも余裕のない場合は、コンビニスイーツを一人で食べる、なんてことだっていいのです。
とにかく、自分が自分を抱きしめてあげる時間を作りましょう。自分を大切にできれば、夫にも優しくなれます。
まとめ
産後クライシスで離婚をすると後悔知る人が多い。その理由は、産後クライシスが産後2〜3年の間に起こる現象で、長く続くものではないから。
時間と共に回復し、ある日突然、元に戻ったりするので、早まって決断すると、あとで「あの時なんで離婚してしまったんだろう?」と後悔することになります。
ですが、夫婦の間で精神的な苦痛を伴う問題がある場合、離婚という選択肢も有りでしょう。
産後クライシスは離婚の直接的な原因にはなりません。したがって、慰謝料も請求できません。女性が一人で子供を育てるのは、あなたが思うほど甘くはないので、産後クライシスだけが原因であれば、いっときの感情で離婚を決断することは避けましょう。
しっかりと夫婦で向き合って、産後クライシスを乗り越えてくださいね。
今日も最後までおつきあいいただきありがとうございます。