産後クライシスの一つのきっかけにもなる里帰り出産。ほとんどの夫婦が、出産前、または出産後に里帰りをしています。
里帰りの長さによっては、パパの育児参加、育児協力にも影響を及ぼします。このことは産後の夫婦関係を左右するとも言えるでしょう。
今日は、そんな里帰り出産のメリットとデメリットについてお話しします。
目次
里帰りが長いことが夫婦の距離を遠ざける!?
里帰り出産、ママにとっては実家でゆっくりと過ごすことができて幸せな期間、でもパパにとっては一人で過ごす寂しい期間。
里帰り出産がもたらす影響は大きく、物理的な距離は、精神的な距離につながるとも言えます。
産後クライシス里帰りが長い!?メリット、デメリット
里帰り出産のメリット
日本では当たり前のように里帰り出産が行われています。当然私も、例にもれず里帰り出産を経験しました。
里帰り出産は、産後の疲れたママの体を癒すには必要。里帰り出産のメリットといと、、、
- 産後の体をゆっくり休めることができる
- 一番身近な先輩ママ(実母や祖母)のサポートやアドバイスを受けられる
- 育児に専念できる
このようなことがあげられます。ママの精神の安定にはとても大切な期間とも言えますね。一方、里帰り出産のデメリットとはどんなものがあるでしょうか?
里帰りが長いデメリット
里帰り出産のデメリットは、これから育児をしていく上で先々まで関わることになりそうなものが中心と言えます。
- ママと赤ちゃんとしばらく離れることで、パパの育児参加のきっかけがつかみにくい
- 赤ちゃんが生まれてすぐに大変さを近くで見ていないため、パパに父親としての自覚が芽生えにくい
ママと赤ちゃんはお腹の中から一緒のため、赤ちゃんの顔を見る前から、体の変化などで母親としての自覚が備わっていますが、パパは赤ちゃんの顔を見て、抱いて初めて父親になったことを実感します。
パパとママでは親になる覚悟のスタートが違うので、育児に対する感覚の差がすでに出来上がっている状態。
この差を埋めるためには、ママがパパに寄り添ってあげることが必要です。
里帰り出産で離婚という事態が起こらないように
里帰り出産がきっかけで離婚話に発展しないためには、里帰り期間中、夫とどのように過ごせばいいでしょうか?
夫との連絡を頻繁にとる
里帰り出産中も、パパとは密に連絡を取りましょう。赤ちゃんの悩み相談や、1日の過ごし方、お祝いに来てくれた人など、いろんな話ができるとパパも安心です。
最近は、スマホのアプリも充実しているので、動画や写真で赤ちゃんの様子を送ってあげるのも一つ。
悩みを共有する
赤ちゃんが寝なくて大変なことや、おっぱいをあげる苦労など、慣れない子育てで感じる不安や悩みをパパにも打ち明けましょう。
男性は、悩みを打ち明けられると解決しなければいけないと判断する脳の働きなので、気持ちだけ聞いてね、と一言添えることも忘れずに。
ママに頼られることで、父親としての自覚も徐々に芽生えます。
お休みはパパに来てもらって一緒に過ごす
ママと赤ちゃんに会える回数が多ければ多いほどいいのですが、なかなか会えない場合でも、お休みの日にはパパに来てもらって、赤ちゃんをお風呂の入れてもらったり、オムツを変えてもらったりして、意識的に赤ちゃんと触れ合う時間を作りましょう。
パパは赤ちゃんの扱い方がよくわからないので、先輩であるママが教えてあげること。産後は、ママも赤ちゃんにしてあげたいことがたくさんあるのですが、パパにもその経験を分けてあげることで、パパだけ仲間外れにならないことが大事です。
産後クライシスを回復した夫婦、そうでない夫婦の違い
産後クライシスにおちいった場合、回避するためには、パパが積極的に育児に参加してくれるかどうかがポイントとなります。産後の里帰りの期間はその土台作りと捉えて。
産後に夫婦仲が悪化してうまくいかなかった経験は、その後の結婚生活にも影響を及ぼします。
その理由として、産後クライシスを回復した夫婦と回復しなかった夫婦では、回復しなかった夫婦の方が熟年離婚につながる傾向が産後クライシスを回復した夫婦の20倍高いと言われているのです。
ですから、里帰り出産の期間は、長引かないに越したことはありません。冒頭でもお伝えした通り、産後の物理的な距離は精神的な距離につながるからです。
おおよその目安として里帰りは、産前産後の1ヶ月〜1ヶ月半くらいが理想的でしょう。
まとめ
物理的な距離は精神的な距離につながります。
里帰り出産のメリットは、産後のママの休養、育児面でのサポートが得られること。里帰り出産のデメリットは、育児面のサポートがあることで、パパが育児に参加しにくい状況を作ってしまうこと。
里帰り出産は長引くと産後クライシスの原因を作ることにも繋がりかねません。
産後クライシスを回復できなかった夫婦が熟年離婚に発展するケースは、回復した夫婦の20倍。それくらい、産後の夫婦のわだかまりは後々の夫婦関係に大きく影響するのです。
里帰り出産による離婚を回避するためにも、夫婦のコミュニケーションをしっかりとりましょう。
今日も最後までおつきあいいただきありがとうございます。