あなたは産後クライシスという言葉を知っていますか?
私がこの言葉を知ったのは最近のことです。
産後にちょっとしたことでイライラしたり、夫に触られるとなぜかムカついたり、今思えば「あの時のあの感じがそうだったのか」と納得ですが、当時は産後クライシスという言葉は知りませんでした。
クライシス(crisis)とは、日本語で危機を意味します。
2012年にNHKの「あさイチ」という情報番組で取り上げられたことをきっかけに、世間に広く知られるようになりました。
では、産後クライシスとはいったいどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
目次
産後クライシスって何だろう?
産後クライシスという言葉の意味
産後クライシスとは、出産後2〜3年ほどの間に夫婦仲が悪化することを意味しています。
出産後に夫婦の仲が急速に冷めるということは昔からあったのですが、「産後うつ」や「産後ブルー」などど言った産後の妻に焦点を当てた問題定義はあったものの、産後の夫や夫婦の問題として捉える言葉はありませんでした。
それが2012年9月にNHKの情報番組「あさイチ」で特集されたことをきっかけに、産後クライシスは出産後の妻の問題だけでなく、夫の問題、つまりは夫婦の問題として世間に広く知られるようになりました。
産後クライシスってどんな症状?
産後クライシス、産後ママ特有のツライ症状
慣れない育児への不安からくるストレス
女性にとって、初めての出産、育児は喜びが大きい反面、同時に不安も大きくなるもの。出産したら赤ちゃんをあんな風に育てたい、こんな風に可愛がりたい、あれもしたい、これもしたい。。。母親としての理想に夢が膨らみます。
しかし!いざ出産をしてみると、理想と現実のギャップに苦しむのです。
なぜなら、赤ちゃんを産んだことによる体の負担は思った以上に大きいし、赤ちゃんを預ける人がいなければ1年間美容院に行けないことだって普通にあります。
また、産後クライシスに二人目を産んでからなることも。
夫は育児に積極的には参加してくれず自分一人で頑張っているような気がする。上の子が赤ちゃん返りで下の子に手をかけられないもどかしさ。
思い通りにいかない子育てに「なんでこうなるの?」とイライラしたり「こんなはずじゃなかったのに」と涙が出てくるのです。
義両親からのプレッシャー
妊婦さんが出産後、妻から母になるように、お義父さん、お義母さんはおじいちゃん、おばあちゃんになります。
特に生まれた赤ちゃんが、義両親にとって初孫だった場合、可愛いがゆえにあれこれとお世話を焼きたくなるものです。しかも、子育て経験者でもあるので、自分の育児の経験からアドバイスをもらうこともしばしば。
義両親(特にお義母さん!)もよかれと思ってのことなのですが、産後の不安定な気持ちのママさんにとってはいちいち気に触ったり、自分の子育てが間違っているような気がして不安になるものです。
「おっぱいは足りてるの?」
「育児はこうするものよ」
「まだ○○できないの?」
義両親から(特にお義母さん!)の何気ない一言は、まだ子育てに自信のない新米ママにとって誰かと比べられていると感じたり、自分の子育てを否定されているような気がして、大きなプレッシャーとなります。
義両親からの一言に「もうわかってるから!言わないで」
と、心の声が聞こえたら要注意です。
夫に対するイライラの積み重ね
赤ちゃんがお腹にできてから、女性は10ヶ月という時間をかけてお母さんになる準備をしています。
一方、男性はどうでしょうか?
多くの男性は、赤ちゃんの顔を見て初めてお父さんになったことを実感します。赤ちゃんがお腹の中にいる時からお母さんになる準備をしてきた女性と比べると、単純に10ヶ月のギャップ。
このギャップから生まれるちょっとしたボタンの掛け違いが妻をイライラさせるのです。
「子供が泣くから寝られない。泣かさないでほしい。」
これは私が実際に夫から言われた一言です。夫が仕事で疲れて何気なく言った一言なのでしょうが、、、
産後クライシスに陥った時、そんな夫の些細な一言が妻の心を傷つけているのです。
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産後クライシス、イライラした時の解決法3選
美容院に行く
女性にとって、オシャレは心の栄養です。髪を振り乱して子育てを頑張って、ふと鏡を見た時に幻滅する自分の姿。
ちょっと髪型を変えるだけでも気分転換できます。
赤ちゃんをパパやおばあちゃんに預けて少しの時間お出かけしてみましょう。
ゆっくりお風呂につかる
赤ちゃんが生まれたら、自分のために時間を使うことが少なくなります。
いつもなら赤ちゃんが寝ている間にササっと済ませるお風呂に、ゆっくりつかってみましょう。ちょっと贅沢に香りの良い入浴剤など入れて。。。
赤ちゃんは少しの間、パパにみてもらいましょうね。
美味しいケーキを食べる
パパは仕事、赤ちゃんは寝ている間に、一人スイーツタイム。美味しいケーキとコーヒー(または紅茶)を用意して、一息つきませんか?
ケーキは自分のために食べたいものを買うのがポイントです。いつも家族のために頑張っている自分にご褒美をあげましょう。
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まとめ
女性にとって出産は人生で最も大きな転機です。体にも心にも大きな負担がかかります。
普通では考えられないようなことが起こってもおかしくはありません。そして、まったなしの子育てで休むヒマもないのです。
産後クライシスかも?と思ったら、まずはそんな状態であることを認めることから始めましょう。
少しは気持ちが楽になりますよ。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。